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【モデル解説】SeaArt Infinity 解説

【モデル解説】SeaArt Infinity 解説

本記事ではSeaArt Infinityについて解説します。

概要

SeaArt InfinityはSeaArt上で使用可能なモデルの1つで、SeaArtのオリジナルモデルです。Flux.1をベースとしてSeaArtが追加学習(ファインチューニング)を施しました。多様なスタイルの画像生成に対応し、写実的な人物像での手や指の破綻が抑えられています。さらに、Fluxの特徴である文字の再現においてもアルファベットを正確に表現することができます。

SeaArt上ではSA1.0というカテゴリーに属しており、他のSA1.0モデルと同時利用できます。他のSA1.0モデルにはSeaArt RealismやPhotographyがあります。

他のモデルとの違い

SeaArt Infinityではネガティブプロンプトを使えません。何かの要素を取り除きたい場合は”without XX”などのプロンプトで対応します。Infinityは他の AI モデルとは異なるエンコーダシステム(T5)を使用しているため、この他にもプロンプトにいくつかの違いがあります。

まず、()や:数値 による強調表現が使えません。

また、ANDやBREAK,[from:to:when]などの特殊構文も使えません。

danbooru語だけでなく自然言語でのプロンプトにも対応しています。混在していても問題ありません。プロンプトの理解度も圧倒的に高く、思い通りの画像を簡単に生成できます。

さらに、以前のモデルでは難しかった複数の対象を正確に生成できます。例えば、「犬と猫」の画像を生成したい場合、SD1.5やSDXLなどでは犬と猫が混ざったようなキメラを生成することが多かったのに対し、Infinityではそれぞれを個別に生成できます。

得意なこと

Infinityは先述の通り、複雑なプロンプトでの生成に対応しています。ですので、「白い猫と黒い犬」のように、他のモデルでは要素が混合するような画像でも正しく生成できます。また、Infinityは特に写実的な画像の生成が得意で写真と見分けがつかないような画像を生成することができます。その一方で、アニメスタイルの画像も生成できます。どちらの場合でも生成画像内にテキストを正確に含めることが可能です。

プロンプト

ここからは、SeaArt Infinityのプロンプトについて解説します。

スタイルの違い

SeaArt Infinityでは、ネガティブプロンプトを設定出来ません。その代わりにプロンプトの理解度が圧倒的に高く、理想の画像を簡単に生成できます。

また、SD1.5やSDXLとは異なり自然言語でのプロンプトが推奨されています。ただしプロンプトを全て自然言語で記述せねばならない訳ではなく、必要に応じてキーワードでプロンプトを補強できます。自然言語でプロンプトを記述することで、意図しない要素が含まれたり、従来のプロンプトでは再現が難しかったような画像も生成出来るようになりました。

また、SD1.5やSDXLで使えた特殊構文は全く機能しません。

テキストの生成

SeaArt Infinityでは、他のFluxベースのモデルと同様にテキストを含んだ画像を生成出来ます。テキスト生成にも重点を置いてトレーニングされているようで、実際に他のFluxベースのモデルよりもスペルミスが少ないような気がします。それはユーザーが作ったLoRAを使えないからかもしれませんが。

テキストを含む画像を生成したい場合は、プロンプトに引用符「”」で生成したいテキストを囲って示しましょう。

例えば、上の画像は「signboard saying"seaart",colorful neon, night street with many people, cyberpunk.」というプロンプトで生成しています。見ていただいて分かる通り、短いプロンプトで高品質な画像を生成できます。

内容の順序

Infinityには一応推奨されたプロンプト順序があります。もちろん、これを厳守せずとも高品質な画像は得られます。推奨される順序は、

  1. スタイル
  2. 主題
  3. 主題の詳細
  4. 主題以外の対象の情報
  5. 照明
  6. その他の追加情報

となっています。各内容を自然言語で記述し、内容同士は「,」(カンマ)で区切り、プロンプトの最後は「.」(ピリオド)を打つことが推奨されています。

ここに自信の無い方は、プロンプトマジックを使うことを推奨します。プロンプトマジックを有効にすると、ユーザーの入力したプロンプトが自動的に校正されます。

注意

SeaArt Infinityに関してはインターネット上にモデル解説の記事が多数あります。しかし、その中には誤解を生むような表現や明確に誤った情報が散見されます。ここではそれらに関して補足説明と訂正をします。

まず、SeaArt Infinityは先述した通りFlux.1ベースのモデルです。いくつかのサイトでは、SeaArt InfinityはSDXLベースのモデルであるとか、SeaArt InfinityはFlux.1ベースではないという前提でFlux.1の解説をしているものがあります。いい加減にして欲しいですね。

また、SeaArt Infinityは写実的な画像しか出力できないという情報もありますが、これも誤りです。SeaArt Infinityは多様なスタイルの画像生成に対応しています。おそらくこれはInfinityの兄弟モデルであるSeaArt Realismとの混同だと思われます。

そして、SeaArt Infinityでは漢字も出力できるとの主張もありますが、これは完全な誤りとは言えませんが誤解を招く表現です。プロンプトに「kanji」などと記述すれば確かに漢字は出力されます。しかしそれは任意の漢字を出力できるということではなく、「ランダムなそれっぽい漢字」が出力されるだけです。つまり、アルファベットや数字と違って意味をなす文字列を出力することはできません。

まとめ

以上、SeaArt Infinityの解説をしました。SeaArt InfinityはSeaArtの中でも現状最も多様な画像を作れる汎用性を持つ便利なモデルです。Flux.1の特徴である超写実的なスタイルやアルファベット・数字の出力に加えて、多様なスタイルに対応しているので初心者から上級者まで幅広いユーザー層の支持を集めています。ぜひ、SeaArt Infinityを使ってみてください。

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